今、世界では
国際電気標準会議によって決められるモータの効率クラス。現在、世界各国でこの効率に関する法規制が進められています。なかでも効率クラス「IE3」「IE4」は、規定効率を凌ぐハイパフォーマンス。IEクラスが1つ上がると1%ほどの効率アップとなり、電力使用料やCO2の排出量を大幅に抑制できます。
現在、世界各国でモータの効率規制化が進んでおり、海外各国では国際規格IEC60034-30をベースにそれぞれの国ごとに最低エネルギー効率規制MEPS (Minimum Energy Performance Standard)を定め、法規制化の動きにあります。
※IEC600034-30は2008年に正式発行となり、IE1~IE3の効率値が規制されています。又、試験法についてはIEC60034-2-1で規定され効率IE2以上は、IEEEMethod Bと同等の実負荷凛遊損(ストレイロス)算出法となります。
■高効率モータの特長
IE4モータの省エネ経済効果/省エネ効果/
CO2 削減効果※
モータ効率性能の比較
モータの高効率技術って何?
詳しくはこちら
■ランニングコスト削減
モータのライフサイクルコストは、購入価格とメンテナンス費用と電力料金です。長期にわたり運転される場合は、ライフサイクルコストのほとんどを電力料金が占めることになります。プレミアム効率モータ(効率レベル:IE3)は、標準効率モータと比較し、大幅なランニングコストの削減ができます。TMEICではプレミアム効率モータよりもさらに効率レベルの高いスーパープレミアム効率モータ (効率レベル:IE4)、SynRM(効率レベル:IE5)もラインアップしております。
■効率基準(コード)の分類
IEC60034では効率コードが規定されており、効率基準は5つのカテゴリーに分類されます。
効率コード | 呼称 | 他の効率レベル | JIS規格 |
---|---|---|---|
IE1 | Standard | CEMEP eff2 | JISC4210 |
IE2 | High Efficiency | EPAct, CEMEP eff1 | JISC4212 |
IE3 | Premium Efficiency | GB grade3, KS C 4212, NEMA Premium | JIS C4034-30 |
IE4 | Super Premium Efficiency | GB grade2 | - |
IE5 | - | GB grade1 | - |
モータの効率クラス
現在の日本で規定されているJIS C 4034-30は、IEC60034-30のIE3に相当します。
55kW以上の範囲においては、IEコードが1ランク上がるとおよそ1%程度大幅な電力料金の低減、CO2排出量の削減となります。
モータの効率クラスはIEC規格(国際電気標準会議)で規定されています。
日本で規定されているJIS C 4034-30は、IEC60034-30のIE3に相当します。現在は、IEC 60034-30-1の中でIE4, IE5までについても記載されています。
75kW
電力量は24Hr/日、365日/年、負荷率100%にて算定
電気料金¥22/kWにて算定
CO2排出係数=0.441ton/MWh(R5.7.18 環境省・経済産業省公表代替値)
160kW
電力量は24Hr/日、365日/年、負荷率100%にて算定
電気料金¥22/kWにて算定
CO2排出係数=0.441ton/MWh(R5.7.18 環境省・経済産業省公表代替値)
海外各国においては、法規制強化が進みつつあり、現在のところIE4クラスが最上位のクラスの規制です(2023年7月現在)。
日本においては、IEC60034-30と同等の規格JISC4034-30が2011年に成立し、2014年には低圧トップランナーモーターとして法規制が設定しています。
海外においては出動機の高効率を示すラベリング等により法的に規制がなされている国があります。 対象国への輸出の際、ラベリング規制等の法規制がある場合は、対象国の認定を取得する必要があり、 認定がない場合には規制が発生する可能性がありますので出荷国が高効率規制対象かご確認下さい。
■海外規格について
IE3高効率モータの法制化は進んできておりますが、制度の内容は国によって様々です。(規制対象、罰則規定の有無、輸入可否、効率検証方法、認証機関を含めて)
TMEICは各国の動向、需要を見ながら認証取得を順次行って行きます。