電子操業日誌(PlantLogMeister)
操業日誌の電子化から操業現場のDXをサポート
プラント操業においてベテラン運転員の知識や経験を共有し、ナレッジ情報として活用することは、安全・安定操業する上で極めて重要な課題です。PlantLogMeisterは、交替勤務における操業情報や申し送り情報を、効果的に蓄積・管理でき、製造現場にある様々な情報と連携できる業務革新ソリューションです。操業日誌の電子化をベースに、設備管理、工事管理などと連携しお客様の業務に合わせた最適なソリューションを提供します。PlantLogMeisterの導入で業務フローのシステム化や操業情報の一元化ができ、業務効率化やナレッジ情報の活用を実現します。
課題
E社では、精度の高い工場ラインを実現し、ほぼ自動化での運用を採用しています。その為、従業員は最低限の人数を確保し、2交代制で運用されていました。
●少人数でも操業が可能な工場にするため、安全安定の引継がキーに
紙ベースの引継ぎを採用していたE社では、操業日誌が原因となるトラブルが多発しておりました。例えば、手書きの文字が読めない。認識できない。などの基本的なことから、ベテラン作業員の表現が若手の社員に伝わらないなど、経験値の違いなどが起因となるものまで様々でした。
結果として、トラブルが早期発見できず、対応が遅れるという悪循環に陥っていました。
また、現場の機器点検作業についても、点検項目リストを紙で印刷して数値を記載しており、その後に事務所で点検データや異常時の処置を別ファイルに転記しているため、転記ミス、漏れが度々発生していました。
●共有されない過去のトラブルが新たなトラブルを招く
ある日、製品に不良多発のトラブルが発生します。このトラブル内容は過去にも似た事例があったことをベテランのスタッフが記憶しており、過去の操業日誌をスタッフ総出で探したことがありました。捜索作業は深夜まで及ぶことになり、数日前の現場点検中に確認されていた機器の異音についても、その後のフォローや情報共有が十分にできていなかったことも合わせて判明しました。
過去に起きたものと同じトラブル発生の予兆があったにもかかわらず、共有できずにトラブルを未然に防ぐことができませんでした。
このように、現場点検を紙ベースで実施していると、引継ぎがうまく出来ないばかりか、点検データが異常となる予測判断ができず、急なトラブルとなっていました。また、トラブル発生時の処置が周知できていない等の問題が発生していました。
PlantLogMeisterを選んだ理由
●簡単な操作で短時間に正確な情報を引き継ぐことが可能に
PlantLogMeisterは、工場管理においてとても重要な役割を果たしています。E社でも、新しいデジタル日誌を取り入れることに否定的だった熟練層のメンバーも実際に作業方法のデモンストレーションを見てみると、入力が簡単で操作も実用的だったことから、受け入れて頂きました。
他部署との連携ツールとしても役立たせることも可能で、過去の機械保全履歴の共有なども出来るため、工場全体の効率化が実現すると期待して導入決定に。
導入効果
- ■モバイル端末との連動も可能なため入力作業が簡単に
- ■引継ぎシステムとしてだけではなく技術継承の機会創造へ
モバイル端末のOSは、Android、Windows、iOSをサポート、使用環境に合わせたタブレットの選定ができます。
●情報共有をマニュアル化し熟練作業員のノウハウ継承の機会創造を
E社では、PlantLogMeisterの導入後、引継日誌の不備が生んだトラブルは激減しました。また、モバイル端末とも連携しているので、不具合を発見した時にはその場で入力が可能になり、引継日誌を記入する時間で残業するようなこともなくなりました。その分熟練作業員の技術継承も可能に。
また、PlantLogMeisterには検索機能がついており、過去の日付や単語での検索が可能です。似たような懸案事項が発生した際に、瞬時に検索し対応ができるようになりました。トラブルが発生した時には、文章だけではなく画像保存も可能なため、機械の故障等の時には、画像も残しておけるので便利です。
少人数で2交代操業しているE社の工場では、不具合が発生することなく安定した運営を実現できることが、大きな貢献となりました。