電力需要の低いときに蓄電し、高いときに放電する。それにより電力使用量のピークを抑えることができ、電力の基本使用料を抑えられるのが「大容量蓄電システム(TMBCS)」です。「余ったときに貯め、足らないときは供給する」機能は、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーの弱点でもある不安定な発電出力を、安定化することにも貢献します。また発電所で充電した電気を、夕方などにずらして売電することも可能です。近年、注目されている自家消費型のエネルギーシステムや、仮想発電所:バーチャルパワープラント(VPP)、卒FIT対策にも蓄電システムが不可欠です。
※建屋内設置等でエンクロージャが不要な場合、主要構成要素(PCS盤、FBCS盤、蓄電池盤)での販売形式もあります。詳しくはお問い合わせ下さい。
概要/特長
国内の蓄電池用PCS導入実績トップクラス
- 豊富な納入実績(約800MW)に裏打ちされた確かな技術力でお客様の発電事業に貢献します。
電力会社への各種申請サポート
- 全国の電力各社への申請実績があります。
各種大規模再生可能エネルギー発電を蓄電池で安定供給を
- 蓄電池の最適制御により、安定した運用を実現します。
運用に合わせて蓄電池が選べる
- 国内外複数社の蓄電池を自社で評価。お客様の運用に最適なシステム提案が可能です。
補助金の活用実績多数
- 補助金活用のご相談をお受けしております。
豊富な納入実績(100kw以上の産業用)

■コンテナ収納例

写真は500kW出力-250kWh容量の場合
お客様の電源系統に、このエンクロージャタイプのTMBCSを配置いただくことで、容易に蓄電システムを構築できます。
寸法 W6,000-L2,400-H2,900(空調機除く)
仕様情報
■蓄電システム構成例(1000V系)

■コンテナ収納例(1500V系)

仕様項目 | 型式 | |||
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BSA-L 1200-JNN | BSU-L0675 BSU-L0675-I BSU-L0675-IP |
BSU-L0600 BSU-L0600-1 BSU-L0600-IP |
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直流回路 | 電圧範囲 | 1000Vdc 〜 1500Vdc | 790Vdc 〜 1230Vdc | 710Vdc 〜 1100Vdc |
最大容星 | 1250kWp@98%効率 | 689kWp@98%効率 | 612kWp@98%効率 | |
直流入力数 | 2(直流回路 一括ヒューズにて保護) | |||
交流回路 | 定格容量 | 1200kVA | 675kVA | 600kVA |
±1200kW/±2632kvar | ±675kW/±472kvar | ±600kW/±420kvar | ||
定格電圧 | 660Vac(-10% 〜 +10%) | 540Vac(-10% 〜 +10%) | 480Vac(-10% 〜 +10%) | |
定格電流 | 1050Arms | 722Arms | ||
最大電流 | 1050Arms | 722Arms | ||
定格周波数 | 50Hz/60Hz | |||
相数・線数 | 3相3線式 | |||
高調波含有率 | 総合5%、各次3%以下(2次~40次までの高調波を対象とする。) | |||
最高電力変換効率 | 98.7% (1000Vdc時) |
98.5% (790Vdc時) |
98.4% (710Vdc時) |
|
電力変換効率 (@1p.u.充放電平均) |
98.5% (1250Vdc時) |
98.3% (1010Vdc時) |
98.2% (905Vdc時) |
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絶縁方式 | トランスレス方式 | |||
重量 | 2000kg | 900kg | ||
寸法(W x D x H) | 1540mm x 2040mm x 2000mm | 1100mm x 1100mm x 2308mm | ||
底面積(W x D) | 3.14㎡ | 1.21㎡ | ||
設置場所 | 屋外 | 屋内 | ||
周囲温度 | -20°C 〜 45°C | -5°C 〜 40°C | ||
相対温度 | 5% 〜 95% | 15% 〜 90% | ||
標高 | 2000m以下 | |||
外部通信方法 | Modbus/TCP | |||
準拠規格 | 電気安全 | JIS、JEC、JEM、電気設備技術基準 | ||
FRT要件 | 系統連系規定(JEAC9701-2019)に基づくFRT要件を適用 | |||
交流保護 | ヒューズ・MCCB | |||
直流保護 | ヒューズ | |||
制御電源 | インバータ出力とコンデンサ補償回路から供給/(オプション)外部電源(UPSなど)から供給 | |||
補機電源 | インバータ出力から供給 |
システム構成例
■全体システム構成

■受変電設備の構成例

TMBCSを電力ピークカットや太陽光発電の充放電用に使用した構成例です。契約電力料を下げる或いは売電を調整する目的で、受変電設備に接続します。
TMBCS以外の製品部分をクリックすると、該当ページに展開します。
適用事例
■ピークカット
契約電力の削減
デマンドのピークをTMBCSにてカットすることにより、契約電力の見直しによる経費削減ができます。
使用電力抑制対策
使用電力抑制のために設備停止を余儀なくされる場合でも、TMBCSから放電を行うことで、停止させることなく、設備稼働率の向上が図れます。

■PV(太陽光発電)との組み合わせ
災害&停電対策
太陽光発電の不安定な発電出力をTMBCSで安定化させることにより、災害時や停電時にも太陽光の発電電力を有効的に活用できるようになります。
契約電力削減利用 補助
TMBCSにより、PVの弱点である発電量の変動を補い、需要変動に応じた給電、買電量の安定化等を実現することにより、契約電力料金の削減が期待できます。

■発電装置との組み合わせ
ガスタービン 停電スタート利用
停電時にガスタービンを起動させるには、ガスタービンの補機を起動させるための電源の確保が必要になります。非常用発電機では、系統連系できないので、ピークカットでの利用はできませんが、TMBCSは系統連系が可能なため、ガスタービンの補機の起動電力だけでなく、ピークカット用としても利用できます。
発電機の出力増加
逆潮流が発生するために発電機の出力を抑制している場合、TMBCSにて逆潮流発生を抑制可能な為、発電量アップによる受電量と契約電力料金の削減ができます。
