TMdrive-MVe2
ファンやポンプなどを巧みに制御し、
さらなる生産性と、さらなる省エネを。
電力会社、水処理施設、および工場内の動力用ファンなどに用いられるのが高電圧のモータ。それを可変速するのがTMEICのモータドライブ装置です。モータを巧みにコントロールすることで、工場における優れた生産性と、エネルギーコストの削減、CO2削減に貢献する機器です。
3.3kV:200〜1500kVA 4.16kV:500〜1890kVA 6.6kV:400〜3000kVA 11kV:660〜5000kVA
課題
M社では、被災地の復興工事や東京オリンピック開催に伴う関連工事の受注増で稼働率を上げており、増産体制を検討し始めました。
モータ本体の省エネだけでは無く、モータドライブ装置にて省エネが出来ないか投資金額を最小限にすることで検討していきました。
TMdrive-MVe2を選んだ理由
TMdrive-MVe2は、進相運転機能により、遅れ無効電力を補償し、工場内系統の力率を改善することが可能です。この機能により、力率改善用の真相コンデンサや、受電変圧器容量を最小限に抑えることができ、導入コストの削減や省スペ-ス化を実現できます。
最大でインバータ容量の70%の無効電力補償が可能です。力率の改善によって電気料金を下げることも可能となります。
導入効果
今回、900kWのモータとドライブ装置を導入検討を開始しました。モータ(力率 = 0.87, 効率 = 96%)を商用固定駆動すると、
1078kVA x sqrt(1 - 0.87^2) = 532kVar
の無効電力が必要となり、約1200kVA定格のインバータと600kVA無効電力補償キャパシタが必要となります。
次に、900kWのモータ2台の場合、1600kVAのTMdrive-MVe2を適用するとIM1をインバータ駆動すると同時に、商用電源運転中のIM2から発生する無効電力を補償することが可能となります。
本案を採用することにより、1600kVAのTMdrive-MVe2を適用することによるコストUPが約100万円ありますが、600kVarのキャパシタバンク約300万円が不要となり、200万円の初期費用が節約できることとが分かり、本案を採用することとしました。