シャシダイナモメータ

まるで道路を駆けるような
状態を、室内に生み出します。
主な特長
- 室内のローラー上での実走行で、動作性能、
燃費性能、耐久性を試験 - 実際の車両を使ってシミュレーション環境と統合し、
制御システムやセンサーの動作をリアルタイムで検証 - ローラー回転機構を備えることで、ローラー上
でのハンドル操舵を可能とし、最先端のADAS
(先進運転支援機能)試験を実現 - 様々な特殊環境下での試験を実現可能
- - EMC(電磁両立性)試験:
EMC環境下で電子化が進む自動車の
安全試験が可能
放射ノイズは暗ノイズレベルまで低減可能、
国内納入実績No.1 - - 天候試験:高低温(- 40℃ ~ 50℃)環境、
降雨・降雪環境での走行 - - 騒音・振動試験:無響環境での騒音・
振動の試験
- - EMC(電磁両立性)試験:
VILテストベンチ
近年、自動車は車両の機能や性能が主にソフトウェアによって制御・定義されるSDV(Software Defined Vehicle)化が急速に進んでおり、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援機能)などのシステムがより高度化・複雑化しています。
当社が提供するVIL(Vehicle In the Loop)テストベンチは、試験室内で実車を用いたHILS(Hardware In the Loop Simulation)環境下で、車載センサー・電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)・アクチュエータをリアルタイムに試験できる環境を構築します。
車載センサーシミュレータと操舵機能付きシャシダイナモメータを連携させることで、市街地走行や急カーブなど旋回動作を含めた多様なシナリオを、安全性・再現性を確保しながら実現します。
VILテストベンチ全体構成図

■特長
安全性の向上
テストドライバーの
安全性に
配慮した
運転操作環境コスト削減
多種多様なシナリオを
1台のベンチで再現
車両位置の自動化に
より、準備時間も短縮再現性の確保
同条件下の再現試験に
加え、
特殊環境
(雨、雪、EMCなど)の
再現も可能完成車両のまま
試験が可能ローラ装置のハンドル
操舵追従機能により
タイヤ脱着不要
車両固定法と排ガス構造
により、
車両センサへ
非干渉でフラットな
試験環境広域操舵角に対応
90度の操舵可能角度
範囲により、
あらゆる走行試験が可能
■試験項目
- AD/ADAS機能の試験
衝突軽減ブレーキ、車線逸脱警報、車線維持
支援、アダプティブクルーズコントロール、
ヘッドランプ自動調整機能、
交通標識認知
システム、ナイトビジョン/歩行者検知、
ペダル踏み間違い時加速抑制装置 - センサシミュレーション
カメラ、レーダー、Lidar - 運転シナリオの再現
都市部の交通状況、高速道路での走行 - 車両ダイナミクスの評価
ブレーキ性能、ステアリング応答、
サスペンションの挙動 - 安全性評価
衝突回避シナリオ、緊急回避操作、
歩行者検知と回避 - 悪天候条件(雨、雪、霧など)
電波暗室用シャシダイナモ メータ
自動車の電子部品化により、EMC環境下での自動車試験は、ますますその重要度・要求精度が増しています。当社は豊富な実績と世界最高水準の電波抑制能力で、EV, PHEV, HEV, FCV等の電気動力車からガソリン車まで、最先端のEMC試験を実現します。
大型車用電波暗室
シャシダイナモメータ

ターンテーブル付電波暗室
シャシダイナモメータ製作風景

■特長
- 電波暗室内でも路上走行時の負荷を再現、
EMC環境下の性能評価が可能 - 当社独自のシールド処理により、
ダイナモからの電波影響をシャットアウト - ADAS試験システムと連携し、
自動運転車両のEMC試験が可能 - ツインローラ、路面抵抗(μ)調整機構でABS
(アンチロックブレーキシステム)試験にも
対応可能 - シャシダイナモを床下へ収納し、
フルフラット化対応可能
特殊環境用シャシダイナモ メータ
通常環境下は勿論のこと、高低温や降雨・降雪、騒音・振動試験などの特殊環境下においても、室内で車両の走行状態を模擬し、実車による各種試験を実現します。豊富な経験と実績で技術を集結し、最先端の車両開発試験に活用頂けます。
オーバーハングシャシダイナモメータ

降雨降雪対応シャシダイナモメータ

■特長
- 長年培った技術と品質で高い信頼性の製品を提供
- カスタマイズ製品でご要望に柔軟に対応可能
- 各国の排ガス法規(WLTP/EPA/EC/TRIAS等)、RDE(路上走行試験)に対応
- 小型乗用車から大型トラック・バスまで
様々な車種に対応 - 車軸固定装置で安定した車両の把持を実現
- 全天候室(高温、低温、降雨降雪)のピット内に
オーバハングシャシダイナモメータの設置が
可能で省スペース化を実現
※当社実績高低温:-40〜+50℃更に
ワイドレンジの環境へも対応 - 無響音室対応の低騒音シャシダイナモにも対応
車軸固定装置
車両の固定方法を、従来のロープやチェーンに代わり、車軸を固定する新しい固定方法としました。牽引用フックのない車両の固定が可能になると共に、車体振動測定への影響を低減します。
全天候対応車軸固定装置外観

■車軸固定装置ラインアップ
種類 | 通常タイプ | 軽量タイプ | ADASタイプ |
---|---|---|---|
特長 | 高強度 オールマイティ |
軽量 作業効率改善品 |
ADAS試験対応 EMC試験対応 |
許容推力 | 16kN | 10kN | 16kN |
使用材質 | 鉄 | アルミ | 鉄 |
想定対応車両 | ~3,265kg | ~2,200kg | ~3,265kg |
想定加減速度 | 0.5G | 0.5G | 0.5G |
タイヤサイズ | MINΦ430 MAXΦ940 |
MINΦ430 MAXΦ940 |
MINΦ430 MAXΦ940 |
ホイール穴数 | 4~6穴 | 4~5穴 | 4~6穴 |
耐環境性 | 全天候 NVH※1対応 |
全天候 NVH対応 |
全天候・NVH対応・ EMC(ADAS)対応 |
1輪総重量 (持ち運び重量) |
41kg (持ち運び重量13kg以下×8個) |
15kg (持ち運び重量9kg以下×5個) |
56kg (持ち運び重量13kg以下×8個) |
- ※1 NVH:Noise(騒音)、Vibration(振動)、Harshness(乗り心地)
■特長
- 牽引用フックの無い車両への対応
- 固縛装置による風切り音の解消
- 車載カメラ・センサ対応用自動運転試験用も
ラインアップ - 既設シャシダイナモに追加可能