日頃より、TMEICグループの活動にご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
TMEICグループは、産業システムインテグレータとして、お客様との信頼関係を大切にしながら、社会や産業の発展に貢献してまいりました。気候変動対応やエネルギーをめぐる課題、社会・産業構造の変化など、私たちを取り巻く環境が一段と複雑さを増す中、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現は、今まさに真摯に向き合うべき重要なテーマであると考えています。
長年培ってきた技術・製品・ソリューションを通じて、社会や産業の脱炭素化に貢献するとともに、持続可能な未来を支える新たな価値の創出に取り組んでまいります。
Growth20の推進と事業の進展
TMEICグループは、中期経営目標「Growth 20」の早期達成に向けて、事業規模の拡大、生産能力の強化、そして収益力の一層の底上げを図ります。成長戦略においては、「グローバル事業の拡大」「新事業の育成」「基盤事業の安定的な拡大」を、三つの柱として推進します。また、経営体質強化として、四つの変革、すなわち「グローバルカンパニーへの変革」「利益体質への変革」「次世代ものづくりへの変革」「ビジネス変革」とともに、これらの成長を下支えするため、推進体制、ガバナンス体制をはじめとした経営基盤の強化を着実に進め、持続的な成長と企業価値の向上を実現していきます。
2025年度は、連結受注高が5,000億円を超え、連結売上高も初めて4,000億円を突破しました。事業環境は、脱炭素化の進展や設備更新需要の継続、さらにデータセンター関連投資の拡大を背景に、製造業、再生可能エネルギー、UPS 市場を中心として、総じて堅調に推移しました。国内では、製造業の設備投資が底堅く推移し、再生可能エネルギー分野では、蓄電システム関連需要が着実に広がりました。海外でも、北米市場を中心に、太陽光発電プラントや大型データセンターの建設が拡大し、パワーエレクトロニクス機器の需要は高水準を維持しました。
経営基盤の面では、制度連結決算の導入(2025年度決算)や内部監査体制の整備(2025年4月の内部監査室設置)を通じて、ガバナンス強化を着実に進めました。また、サステナビリティレポートを刷新し、国際的な法規制・ガイドラインを含む動向も踏まえながら、活動の整理や指標整備を進め、情報開示の充実を図りました。加えて、ITインフラ強化やサイバーセキュリティ対策、オフィスリニューアル、安全衛生施策などを通じて、従業員エンゲージメントも含む企業価値の向上を図るとともに、今後の成長を支える基盤づくりに取り組みました。
社会・産業の変革を通じた価値創造
サステナビリティは、社会や産業の変革を支え、新たな価値を創出する成長戦略そのものであると考えています。
社会課題が複雑化し、産業構造が大きく変化する中で、企業には、単に製品を提供するだけでなく、お客様や社会が抱える本質的な課題に対して解決策を提示することが求められています。TMEICグループは、長年培ってきた技術・製品・ソリューションを礎に、産業の進化と社会の発展に、より一層力強く貢献してまいります。グローバル事業の拡大、新事業の育成、基盤事業の安定的な拡大を柱に成長に向けた取組を進めるとともに、地域ニーズに応じた製品開発の強化や、グローバルでの開発力向上に向けた体制づくりにも力を注いでいます。
社会課題への対応と企業成長は、決して相反するものではありません。社会課題への対応を通じた価値創出こそが、企業の持続的な成長の原動力であると考えています。その循環を着実に生み出していくことが、TMEICグループの目指す姿です。
これからも、変化を先取りしながら、社会・産業の未来に資する価値創造を加速してまいります。
人への投資と経営基盤の強化による持続可能な成長
持続可能な成長を実現するためには、事業戦略だけでなく、それを支える人財と経営基盤の強化が不可欠です。
企業価値向上の源泉は「人」にあるとの認識のもと、TMEICグループは、成長に必要な人員の確保と並行し、多様な研修プログラムの整備、従業員一人ひとりに応じた育成機会の提供などの人への投資を通じ、それぞれの人財の育成と成長を支援しています。
また、Well-Being施策や働き方改革、多様な人財の活用を推進し、一人ひとりが自律的に活躍できる環境づくりにも力を注いでいます。同時に、より実効的なサステナビリティにかかる取組として、環境、人権、調達、社会貢献を重要な分野と位置付け、全社横断で取組を進めています。加えて、開示情報の拡充や企業ガバナンスの強化にも継続して取り組んでいます。
人財、現場力、そして公正で誠実な経営基盤を一体として磨き上げることで、社会やお客様から信頼される企業であり続けたいと考えています。
ステークホルダーの皆さまへ
社会課題を挑戦の機会と捉え、変革と成長を主導しながら、持続可能な未来の創造に取り組んでいくことが、TMEICグループの変わらぬ使命です。その歩みは、お客様、お取引先、地域社会、従業員、そしてすべてのステークホルダーの皆さまとの対話と協力の中で、より大きな価値へとつながっていくものと考えています。
今後も皆さまとともに、より良い未来の実現に向けて着実に歩みを進めてまいります。
マテリアリティ
TMEICは、サステナビリティを重視した事業活動の展開という方針に基づき、SSBJ 基準やGRIスタンダードなどの国内外のガイドラインを参考にマテリアリティを特定しました。具体的には、定量的なデータと多角的な視点を組み合わせた4つのステップにより、網羅性と妥当性を重視したプロセスを採用しました。

TMEICとして特定したマテリアリティを実現するために、方針・取組として8つのサブマテリアリティを設定しました。


