サステナビリティ

⽇々の事業活動を通じて社会の持続的な発展に
貢献します。

社長メッセージ
「カーボンニュートラル社会の実現」に向け変革・成長を加速

事業を通じた持続可能な社会の実現への貢献

日頃よりTMEICグループの活動にご理解とご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
TMEICグループは、創業以来「産業システムインテグレータとして、お客様との信頼関係を築き、グローバル社会の持続的な発展に貢献します。」という企業理念のもと、広範なエンドマーケットに、社会の要請や顧客ニーズに応える製品・ソリューションを提供し、産業の進化と社会の発展に貢献してきました。
地球環境及び社会が直面する課題の解決が喫緊のテーマとなっている中、特に持続可能なカーボンニュートラル社会の実現は、最も重要な社会課題の一つです。
TMEICグループの保有する技術・製品・ソリューションは、社会及び産業のあらゆる領域において、脱炭素化を加速させており、我々の事業活動は、産業・社会の持続可能性の追求に直結するものと考えています。
この変革の時代において、TMEICグループは、社会課題の解決に貢献する重要な責務を担っていることを深く認識し、その責任を果たしていきます。

創立20周年を機に
さらなる発展と成長を目指す

TMEICは、2023年に設立20周年を迎えたことを機に、2030年に向けた経営ビジョンである「Growth20」を策定しました。
「Growth20」は、「グローバル事業の拡大」、「新事業の育成加速」、「基盤事業の着実な拡大」の3つの成長戦略を柱としています。またSDGsを軸に、「企業価値の向上」、「成長基盤の強化」といった「経営基盤の強化」にも取り組んでいます。
成長戦略は、順調に進捗しています。2024年度は、グローバルベースで売上高・利益ともに過去最高を更新し、受注高も初めて4,000億円を突破しました。
特に成長を牽引しているのはグローバル事業です。北米市場では大規模太陽光発電システム用パワーコンディショナ(PV-PCS)や、データセンター向け無停電電源装置(UPS)の需要が旺盛で、受注も好調に推移しています。PV-PCSについては、現地工場を短期間で立ち上げ、2024年10月から量産を開始しました。また、データセンター建設ラッシュへの対応として、パワーエレクトロニクス機器の生産工場を新たに建設中です。北米以外でも、インド・欧州・韓国での販売拠点拡充など、更なる成長に向けての体制整備を着実に進めています。
新事業においても、多くの成果を上げました。製鋼用アーク炉向け新電源システム「CleanArc」や、電化タグボート向け「電気推進システム」などを新規に開発し、初号機を受注しました。この電気推進システムには、新規に開発された大容量高効率リラクタンスモータ、小型水冷ドライブ装置、エネルギーマネジメントシステムが適用されています。また、「水素製造用 IGBT 方式整流器」も、実証プラントを中心に複数の受注を獲得しました。これらは、いずれもカーボンニュートラル社会の実現に向け、大きな貢献を期待している製品・技術です。
また、TMEICグループは、グローバルに展開する事業拠点を活かし、日本国内のみならず、世界各地の開発能力とリソースを連携させた開発体制(GDN:Global Development Network)の構築に取り組んでいます。地域ニーズに即した製品開発を強化するとともに、開発リソースの確保・拡充、開発スピードの加速、グローバル拠点の技術力向上などを目指すとともに、それらを有機的に連携した開発ネットワークを構築し、グループ全体の総合的な開発力向上を図ります。

サステナビリティ活動への取組強化

TMEICグループは、技術開発や製品提供に限らず、環境・ 社会・ガバナンスの各分野での取組も強化してきました。
経営ビジョンや使命を達成するためには、様々な経営資源の強化が必要であり、近年、最も注力しているのが、「人」への投資です。
成長に必要な人員を確保し、多様な研修プログラムの整備、従業員ごとに育成プログラムを立案するなど、成長の機会を提供することで、質・量合わせた総合力の底上げを図っています。
加えて、Well-Being施策や働き方改革、多様な人材の活用などを進め、社員一人ひとりが自律的に活躍できる環境を整えることで、企業として持続的に成長できる基盤を作り上げます。
上記の人的資本に関する取組のみならず、サステナビリティ全般においても継続的な深化を進めています。特に環境、人権、調達、社会貢献については、重点対応分野と位置付け、それぞれ分科会を設置し、取組を強化しています。

変革・成長を主導し、「世界を、次へ。」

TMEICグループは、世界が直面する課題に対し、技術・製品とソリューションで応える企業でありたいと考えています。社会課題を挑戦の機会と捉え、変革と成長を主導し、未来のものづくりや次世代エネルギーを共に創造していきます。
そのために、今後もサステナビリティを経営の中核に据え、技術力・製品力に加えて、人材力、現場力、そしてグローバルな視点を磨き続け、社会やお客様と共に成長し、「カーボンニュートラル社会の実現」に貢献する使命を果たしてまいります。
今後とも、ステークホルダーの皆様と共に、持続可能な未来の創造に取り組んでまいります。

TMEICのマテリアリティ

マテリアリティ

TMEICは、サステナビリティを重視した事業活動の展開という方針に基づき、SSBJ 基準やGRIスタンダードなどの国内外のガイドラインを参考にマテリアリティを特定しました。具体的には、定量的なデータと多角的な視点を組み合わせた4つのステップにより、網羅性と妥当性を重視したプロセスを採用しました。

マテリアリティ
事業活動における重要課題

TMEICとして特定したマテリアリティを実現するために、方針・取組として8つのサブマテリアリティを設定しました。

経営基盤としての重要課題