TMdrive-MVe2
ファンやポンプなどを巧みに制御し、
さらなる生産性と、さらなる省エネを。
電力会社、水処理施設、および工場内の動力用ファンなどに用いられるのが高電圧のモータ。それを可変速するのがTMEICのモータドライブ装置です。モータを巧みにコントロールすることで、工場における優れた生産性と、エネルギーコストの削減、CO2削減に貢献する機器です。
3.3kV:200〜1500kVA 4.16kV:500〜1890kVA 6.6kV:400〜3000kVA 11kV:660〜5000kVA
概要/特長
コンバータ回路方式 | IGBTコンバータによるマルチレベル | |
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インバータ回路方式 | マルチレベルPWM(*1) | |
インバータ回路素子 | IGBT | |
冷却方式 | 強制風冷 | |
出力電圧 | 3.3 / 4.16 / 6.6 / 10 / 11 kV | |
最大容量 | 3.3kV:1500kVA、4.16kV:1890kVA、6.6kV:3000kVA、11kV:5000kVA | |
過負荷耐量 | 110%-1分間 | |
最高出力周波数 | 60 / 120Hz(3.3/4.16/6.6kV)、60/72Hz(10/11kV) | |
速度制御方式 | センサレスベクトル制御、V/f (*2)制御 | |
対象モータ | 誘導モータ、同期モータ | |
用途 | 単機用途一般、風水力機械、押出機、ミキサー、キルン、攪拌機など | |
特長 | 回生運転、商用同期、省スペース、瞬低再起動、電源高調波を低減、標準モータを駆動、速度センサ不要 | |
回路図 | 入力変圧器 3.3kV回路の場合 |
入力変圧器 6.6kV回路の場合 |
- *1 PWM:Pulse Width Modulation
- *2 V/f:Voltage/Frequency
製品の特長
■高圧モータを直接駆動。
- 直列多段インバータの採用で、ほぼ正弦波の高電圧を直接出力。
- 高調波フィルターも、変圧器も不要です。
■電源に優しく
- PWMコンバータの採用で電源高調波を大幅低減し、力率も100%。
- 電源安定化設備の増設は必要ありません。
■回生運転可能
- PWMコンバータの採用で回生運転に対応。
- 更なる省エネ用途にも、急加減速用途にも適用可能です。
■導入コストを最小限に
- 長寿命ファンの採用でメンテナンスコストを大幅低減。
- さらにコンパクト設計で電気室の工事費、製品の輸送費を削減。
特徴簡易比較
TMdrive-MVe2 | TMdrive-MVG2 | |
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回生運転 | 有 | 無 |
容量 | 小容量にスコープ | 大容量モデル有 |
省エネ用高圧インバータファミリー
■適用分野
TMdrive-MVe2は、あらゆる産業分野の交流モータの可変速用途において、
省エネルギ−や機械の性能向上などに幅広く採用されています。
■省エネ効果例
送風機駆動の場合を例にとると、送風機の風量制御を行う手段としては、従来のダンパー制御(吐出側)に代えて、モータ駆動にインバータを使用して風量制御するように変更した場合を考えてみます。
下の図にダンパー制御の場合とインバータによる可変速制御の場合のモータの消費電力の違いを示します。
図から、風量を60%としたとき、インバータ制御は、従来のダンパー制御に比べて、約60%の省エネを達成することができます。
例えば、600kWのモータで、年間の定修期間を30日とした場合、
- 1.ダンパー制御の場合の年間電力量
600kW×0.9×24H×(365-30)日
= 4,341,600kWh - 2.インバータ制御の場合の年間電力量
600kW×0.3×24H×(365-30)日
= 1,447,200kWh - 3.省エネ効果
・年間省エネ電力量 = (1)-(2)=2,894,400kWh
・電力料金を1kWh=10円とした場合、2,894,400kWh×10円の
約2,894万円分もの電力料金が、1年間で節約できることになります。