自動車部品の原料を製造する線材・棒鋼ライン、建材を製造する形鋼ライン、資源採掘用のシームレス鋼管を製造する鋼管ライン。その生産現場にはTMEICの優れたテクノロジーが息づいています。
断面形状が複雑な条鋼製品では多数台の圧延機の速度・トルク制御精度が製品の品質や設備の生産性に直結します。TMEICはモータ、ドライブ装置、制御システムを一貫して提供できるため、高速圧延を行う線材・棒鋼設備から運転パターンの複雑な形鋼・シームレス鋼管設備まで、多種多様な設備での実績があります。
線材・棒鋼設備
線材・棒鋼設備は圧延速度が薄板などと比べて速く、制御システムの遅れが製品精度や生産性の悪化に直結します。TMEICは高性能コントローラとドライブ装置で新幹線を超える100m/s(360km/h)の高速線材の正確な制御を実現しています。
また、TMEICでは線材・棒鋼設備で使われる多種多様な機械設備に対応したモータとドライブ装置を取り揃えており、モータから制御システムまで一括で提供することができます。
システム制御例
先端落下位置制御
線材ラインでは製品を冷却用のコンベアに乗せる際にレイイングヘッドと呼ばれる巻き取り装置を使います。レイイングヘッドの回転数を制御して製品先端を決められた位置に落下させることで、ライン下流での製品の引っかかりがなくなり、搬送を円滑にすることができます。TMEICは製品の最高速度が100m/s(360km/h)を超える高速線材ラインでも正確に制御できます。
スタンド間無張力制御
棒鋼や形鋼などの連続圧延機では各スタンドの速度差によりスタンド間の材料に張力が発生します。この張力は製品品質に影響します。TMEICのドライブ装置と制御システムは圧延に必要な負荷トルクを高精度で演算し、データを高速で処理できるため、スタンド間張力を高精度に制御できます。
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