新しい電気のカタチを支えるハナシ

TMEIC の蓄電システムについて

TMEICの蓄電システム構成例

TMEICの蓄電システム構成例

TMEIC は、 長年培ってきたパワーエレクトロニクス分野の技術に加えて、システムインテグレータ※1の経験を活かし、
蓄電池の選定から充放電管理を行うシステムの提供まで行っています。
TMEICの蓄電システムは、 直流を交流に変換する PCS (Power Conditioning System)、 蓄電池、
PCS と蓄電池を管理するFBCS (Front Battery Control System) で構成され、以下の特長を持っています。

個々の電池の状態に合わせた充放電制御

TMEIC 蓄電システムは、 個々の電池の状態を常に監視し、エネルギーマネージメントシステム(EMS)からの充放電指令に対して
安全かつ最適に充放電をコントロールします。

電池の特性に合わせた充放電制御

高速制御

再生可能エネルギーで発電した電気を電力系統に送電する際、 送電電力の変動を一定以下に抑制することが求められる場合があります。
太陽光発電や風力発電では発電電力が一定ではないため、 発電電力が急増した時は蓄電池に蓄え、
急減した時は蓄電池が送電を補うことにより、 系統へ安定した送電を行う必要があります。
下図は、太陽光発電の急激な増減を TMEICの蓄電システムで高速に制御し変動を抑制した例です。
太陽光発電の急激な変動に対して、 1分当たりの電力変化率を 1% 以内に抑制することを実現しています。

電池の特性に合わせた充放電制御

フォールトトレラント設計

TMEIC の蓄電システムで採用しているフォールトトレラント設計とは、
システムや機器の一部に問題が生じた場合、該当箇所以外のシステムで正常動作を続けられる仕組みです。

一部の問題で、システム全体が停止すると電力供給に大きな損害を与えてしまうため、
被害を最小限にとどめ、安全性を確保した上で電力供給を続けることが求められます。
そのため、TMEIC の蓄電システムは一部の蓄電池に問題が生じた場合、それ以外の蓄電池で稼働し続けられるよう設計されています。

一部電池が異常となった場合の
蓄電池盤解列と充放電自動負荷分担例

一部電池が異常となった場合の蓄電池盤解列と充放電自動負荷分担例



システムインテグレータとしての役割

システムインテグレータとしての役割

再生可能エネルギーの活用を広めるため、TMEICはシステムインテグレータとして、最適なシステムを構築してきました。
蓄電システムにおいては、その黎明期から取組み、多くのお客様に選ばれ、受注実績は800MWと国内トップクラス※2 です。
蓄電システムの運用期間は長く、系統用蓄電システムは20年以上になります。
長期にわたってお客様に安心して運用頂くためのサービスも充実させ、
蓄電システムとサービスの両輪で、カーボンニュートラルの実現に貢献します。

大容量リチウムイオン二次電池システム(TMBCS)

  • ※1 システムの企画から構築を行っています。
  • ※2 当社調べ。(2023年6月時点)