受けて変えて送る!
受変電システム
電気が
使えるようになるまで
私たちは、日常生活において、当たり前のように電気を使用しています。
コンセントにプラグを挿すとスマホの充電ができ、冷暖房機器は操作1つで快適な生活環境を整えてくれます。
私たちの社会や生活を支える上で必要不可欠な電気は、
どのような工程を経て工場や各家庭に届くかご存知でしょうか。
まずは簡単に電気の流れを説明します。
電気エネルギーである電力を生み出すのは火力、水力、原子力などの発電所です。
発電所で生み出された電力が複数の施設や設備を経由して私たちの生活圏に届きます。
電力会社から供給される電力は、電圧が高いほど電流が小さくなって電力損失が減少し、送配電効率が良い良質な電源供給になる性質があります。
そのため、発電所で作られた電力は、極力、無駄がないように高電圧で供給され、配電用変電所など
様々な施設・設備を通じて電圧を徐々に下げていき、電力が少しでも無駄にならない工夫によって私たちのところに届いています。
電気が送られてくる流れをもう少し詳しく説明すると、
各発電所で生み出された電力は、最大500kVという非常に高い電圧で送電線へ送り出されます。
この電力は各地にある超高圧変電所、一次変電所、配電用変電所に送られて、必要な電圧レベルまで電圧を降圧して需要家へ供給されます。
一般的に、大量の電力を使用する鉄道会社や特高需要家大規模工場には66kV~275kV、
特高需要家中小規模工場やビル設備には22kV~77kV、高圧需要家へは6.6kVで電力が供給されています。
一般家庭へは電柱に設置されている柱上変圧器によって100Vまたは200Vにまで引き下げられた電力が届けられています。
電力網
電力網の図にあるように膨大な電力を使用する大規模工場やプラントのことを特高需要家と呼びます。
特高とは特別高圧のことを指し、街中へ配電されている交流6.6kVが「高圧」に該当するのに対し、
7kVを超える電圧はすべて「特高」に分類されます。
これらの電力を受け入れるためには、「特高受変電設備」と呼ばれる機器を設置する必要があります。