ドライブって、
車を運転することだけじゃない。
モータを
自在に制御する
モータドライブ装置
「モータドライブ装置」と聞いても、あまり聴き慣れない言葉かもしれません。
一般的にドライブというと、多くの人は車を運転するイメージを持たれると思います。
しかし、製造ラインや電力・水処理などのインフラ施設で動力を担うモータの性能を発揮する為に、
欠かすことができない装置なのです。
これがモータドライブ装置の外観です。
一見、電気室にある単なる電気盤や制御盤のように見えますが、実はこの装置が、
現代のプラントや工場を効率的に運営していく為になくてはならない重要な役割を担っています。
モータドライブ装置はエアコンや冷蔵庫、カメラなどの日用家電や、エレベータ、コンベア、パイプライン、水処理施設、工場やプラントのファン・ポンプ・ブロワ・コンプレッサなど、私たちの社会で活躍する様々な設備にあるモータの回転数や電力供給能力を効率的に制御する目的で使用されています。
モータドライブ装置がなければ、高度な回転数制御ができなく、安定した運転(ドライブ)もできない為、
工場などで生産される製品の品質基準を保つことはできません。
また、電力供給面でも電気の無駄が生じてしまい、
使用電力の負担が増えたり、関連機器に電力障害が起きる頻度も高くなります。
このような状況下では現代の工場に求められる高い生産効率や省エネ性能の実現は達成できません。
極限まで高めた効率化・省エネ性能・小型化、高精度な回転制御、
工場全体の運用最適に向けたデータ収集・監視・デジタライゼーションへの貢献、
保守メンテナンスの容易性、電力を送る際に生じる無効電力※を効率的に制御する等、
モータ同様に求められる機能や役割も工場や設備により多岐に渡ります。
これらの要望を全て叶えるモータドライブ装置を開発することはモータ同様、容易ではありません。
TMEICは、これまで省エネ性能の高い産業向けモータドライブ装置の開発・製造をしてきましたが、
SDGsや脱炭素化社会を実現する為に、従来機を上回る省エネ性能やプラント・工場の生産効率を
更に最適化する能力がモータドライブ装置に求められています。
- ※1 無効電力は交流電力の一つで消費されない電力のことを指します。