出力世界トップクラスの
移動型ガスタービン発電

発電機技術の未来

世界的に環境負荷低減が課題とされる中、TMEICは再生可能エネルギー関連の技術向上を図りながらも、
エネルギー効率のさらなる向上を目指し、これまでもタービン発電機の高効率化・低損失化に取り組んできており、
先進的な解析技術を用いた最適な構造設計研究を推し進め、
発電機単体の大容量化、同期発電機によるコンバインドサイクルタービン発電を開発してきました。

コンバインドサイクルタービン発電は電気を生み出すだけではなく、
電気を生み出す際に発生する熱を利用して更に発電効率を上げ、高い省エネ効果が期待できる発電です。
また、従来は放出されるだけだった排熱を利用したり、電力に変換して設備の稼働ピーク時に運用することで、
契約電力の低減も図れ、コージェネレーション化を実現することが可能です。

既にプラントでも普及が進むコージェネレーションですが、導入化が更に加速することで、
個々のプラントが最適なエネルギーマネジメントを実現し、CO2等の削減を加速する将来も近いかもしれません。

新しいエネルギー供給システムとも呼ばれるコージェネレーション 新しいエネルギー供給システムとも呼ばれるコージェネレーション

MACC(More Advanced Combined Cycle)発電と呼ばれるコンバインドサイクル発電の改良型は、従来と比較して変換効率が飛躍的に上がることが期待されています。

一方、シェールガス需要が根強い北米市場を除き、世界的には火力発電市場は縮小傾向にあるとされています。
CO2排出量の抑制に留まらず、発電効率が低いとされるガスタービン発電は
常に脱化石燃料の矛先が向けられてきました。

しかし、前述のように再生可能エネルギー発電が抱える課題である供給量の安定化や
バックアップ電源用途として、発電量が調整し易い火力発電は益々重要視されてもいます。

こういった面から、機動性の高い移動型で、且つ容易に電源供給が可能な大容量ガスタービン発電に
対する需要は今後、増えるものと予測しています。

さらなる高効率化・冷却性能の向上や、大容量化、要素技術の研究を推し進め、
高性能且つ信頼性の高い発電機を開発し続けることで、あらゆる産業分野の
省エネ化や電力インフラの安定化、低炭素の資源循環型社会の実現に貢献していきます。

  • タービン発電機他