受けて変えて送る!
受変電システム
プラント・工場の
電力を担う
受変電設備
受変電設備とは
発電所で作られた電力は、各変電所を経て電柱に設置される変圧器を通して100Vや200Vの低電圧に変換されて各家庭に届きます。
一方、ビルや工場など、一度に多くの電気を使う施設では、
変換せずに高い電圧のまま電力を受け取り、施設内で電圧を変換する方が効率的です。
そういった場面で活躍するのが「受変電設備」です。
受変電設備は、電力を使用する工場(=需要家)では欠かすことのできない設備で、
産業分野では、石油精製・化学プラント、セメントプラント、鉄鋼プラント等、各種製造プラントで用いられています。
もし需要家が使用する電力を、家庭と同じ100Vや200Vといった低電圧で受け取ろうとすると…
損失により電力が無駄になり経済的にも施工的にも良くありません。
そのため
① 電力を高圧のまま受け取り、②施設内でそれぞれの用途に合った電圧に変圧することで、効率良く電力を利用することが可能になります。
① を受電設備、② を変電設備が担い、各機器に給電するのが配電設備です。
受変電設備は主に以下の4つに分類されます。
- 受電設備
- 電力会社から特別高圧で電気を受電する設備
(使用機器:GIS、C-GIS) - 変電設備
- 特別高圧(高圧)から高圧(低圧)に 変圧する設備
(使用機器:変圧器) - 配電設備
- 高圧(低圧)で、負荷設備に電気を給電する設備
(使用機器:配電盤、コントロールセンタ) - 監視制御保護設備
- 受変電設備を監視、制御する設備
(使用機器:保護継電器盤・中央監視制御装置)
受変電設備は、生産活動における電力エネルギーの要となる重要な設備です。
受変電設備は電力会社から送られてくる高電圧の電力を使いやすい電力に変換し、生産設備へ電力を送り届ける役割を担うだけではなく、
雷害や水害などの自然災害発生時には、電力供給を一時的に遮断することで各機器を保護して二次災害を防止する役割も担っています。
万が一、事故が起きた際には、事故発生個所に近いところで速やかに電気の流れを遮断し、
機器の損傷および送電線や配電線といった系統への被害を最小限に抑える役割も果たしています。