製鉄所のCPS・
シミュレーション技術

TMEICの経験

国内鉄鋼大手各社のお客様により1960年代から計算機の活用が活発化し、
センサやアクチュエータ(駆動装置)などの機器制御を司る
レベル1コントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)が設置されて、
主にフィードバック制御やシーケンス制御の役割を担っていきました。

その際に、これらを上位で制御するレベル2計算機(P/C:Process Computer)などの階層構造に
おける生産制御システムの原型が作り上げられました。
その後、更に高度に統合された大規模システムが構築されていきます。

TMEICは、レベル1やレベル2を中心に、TMEICが発足する前の
株式会社東芝や三菱電機株式会社などの時代から、
長年、これらの装置や大規模システム構築の導入・運用に貢献してきました。

鉄鋼制御システム開発史

鉄鋼制御システム開発史

高度な製品生産を可能にするセットアップ機能

TMEICはレベル1コントローラによる制御のみならず、レベル2計算機を活用した制御も行っています。
これらにはどのような製品を作るかの指示に従って、製品を実現するための計算を行って、機器へ設定値を送る機能も含まれます。
これらはセットアップ機能と呼ばれ、圧延を安定的に行うために重要な役割を担います。

TMEICは、海外顧客を中心にこれらセットアップ機能を含めたシステムを多く納入してきました。
一方で熱間圧延を例に取りますと、私たちの生活を支える上で欠かせない高度な製品品質をもつ鉄鋼を生産するために、
板厚や板幅などの寸法、温度、形状など高い精度が求められます。
これらの要求を達成するために、現象を数式化して事前に予測する必要があります。
この数式化のレベルを向上させるため、日々研鑽を積んできました。