発電と水質浄化を行う
微生物電池システム

微生物電池システムの適応分野と
オープンイノベーション

微生物電池システムの活用先として、廃水処理分野が挙げられます。

食品工場や飲料工場などから発生する廃水や下水は、有機物を豊富に含んだバイオマス資源です。
微生物電池システムは、これらの廃水中の有機物を分解することで、水質を浄化しながら発電することが可能です。
また下水処理場をはじめとする廃水処理施設では、有機物を含んだ廃水中に
空気を大量に送り込むことで有機物の分解を促進し、浄化する「活性汚泥法」が広く採用されていますが、
空気を送り込む「ばっ気」と呼ばれる工程で多くの電力が消費されています。
微生物電池システムでは、この「ばっ気」工程を経ることなく有機物を分解できることから、
廃水処理施設の電力削減にも貢献が期待されています。

私たちが開発を進める微生物電池システムは、大小様々な廃水処理施設や浄化槽を利用している地域等に設置し、
工場排水などの有機物を含んだ廃水等を利用した循環型システムを目指しています。
平常時の利用はもちろん、災害等の非常時も電力供給を可能にします。

微生物電池システムの普及には、オペレーション&メンテナンスの確立が必要です。
TMEICは、これまで再生可能エネルギー分野で培ってきた
電力制御技術や運転支援などの実績を活用していきます。

TMEIC 微生物電池システムのオペレーション&メンテナンス TMEIC 微生物電池システムのオペレーション&メンテナンス

微生物電池システムの実用化には、他にもプラント設計、
水質制御や微生物電池セルの交換、リサイクル等の課題があります。
TMEICは今後も微生物電池システムの早期実用化を目指し、
必要な要素技術を有するパートナーを募り、オープンイノベーションを推進していきます。

持続可能な社会の仕組みづくりに挑戦し続けるTMEICは、
これからも技術力によるカーボンニュートラル・SDGs実現に挑戦していきます。

TMEICでは、微生物電池の実用化に向けた
パートナーを募集しています。